5. AI駆動開発を支える3本柱

全体像
AI駆動開発の実行要素は3つです。
- Agent Team — 役割分担されたAIチーム
- Artifact — AIと人間が共有する成果物
- Toolchain — 自動検証と制御の仕組み
そして、この3つの関係性を統制する設計図がDSLです。 つまり、DSLは4本目の柱ではなく、3本柱を結びつける制御構造です。
1. Agent Team
AIエージェントを1人の万能選手として扱いません。
役割を分けます。
- 指揮役: 指揮・判断。自分では実装しない
- 実装役: コード実装
- テスト作成役: テスト設計と実装
- E2E検証役: エンドツーエンドテスト
- コード品質検査役: コード品質の検査
- テスト品質検査役: テストの実効性を検査
- リリース担当役: リリース実行
- 改善提案役: 振り返りと改善提案
ポイントは、実装するAIと検査するAIを分けることです。
2. Artifact
Artifactは、AIと人間が共有する作業台です。
会話ログではなく、リポジトリに残るファイルを判断材料にします。
3. Toolchain
Toolchainは、Artifactを対象に以下を実行します。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 生成 | OpenAPIから型やルートを生成する |
| 検証 | 仕様・契約・DB・テストの整合性を見る |
| 同期 | 生成物やドキュメントのズレを検出する |
| 分析 | 変更の影響範囲を事前に出す |
| 依存解決 | DB変更やインフラ変更の順序を決める |
| デプロイ | 安全に反映する |
3本柱を結びつける制御構造
3本柱を個別に持っていても、関係性が曖昧だと壊れます。
そこで、DSL(制御構造)で次を宣言します。
- どのエージェントが
- どのArtifactを
- いつ読み書きし
- どのToolを使い
- どのGuardrailに従い
- どこで止められるか
DSLは4本目の柱ではなく、3本柱を結びつけて統制する設計図です。
まとめ
- Agent Team = 作業する人たち
- Artifact = 成果物と判断材料
- Toolchain = 検査機械
- DSL = 3本柱を結びつける設計図
AI駆動開発とは、この3つの実行要素と、それらを統制するDSLを組み合わせて、AIを組織的に動かす仕組みです。