2. なぜプロンプトだけでは限界が来るか

人によってやり方がバラバラになる

プロンプト職人芸の問題

AIに詳しい人が、毎回うまく指示すれば、ある程度は開発できます。
しかし、組織で使う場合はそれだけでは足りません。

理由はシンプルです。

  1. 個人のプロンプト
  2. その場ではうまくいく
  3. 別の人が再現できない
  4. 品質がばらつく
  5. 事故や手戻りが増える

よく起きる失敗

失敗 何が起きるか
仕様を読まずに実装する 動くが、要求と違う
テストを書いたふりをする テストはあるが、実質何も検証していない
生成コードを手で直す 次回生成時に壊れる
API契約を飛ばして実装する フロントとバックエンドがズレる
DB変更の影響を見落とす 画面やAPIが予期せず壊れる
--no-verify で検証を飛ばす 品質ゲートが無意味になる
会話ログだけに知識が残る 次回・別メンバー・別プロジェクトで再利用できない

なぜAIはこういうミスをするのか

AIが怠けているからではありません。
AIにとって、次の情報が曖昧だからです。

人間なら空気で判断する部分も、AIには構造化して渡す必要があります。

組織利用での本当の課題

個人のAI活用では、本人が気をつければ済むこともあります。
しかし、組織では以下が必要です。

必要なこと 理由
再現性 誰がやっても同じ品質に近づける
検査可能性 なぜその判断になったか追える
変更管理 ルール変更をレビュー・差分管理できる
安全性 危険な操作を人間の注意力に依存せず止める
横展開 別プロジェクトにも同じ仕組みを持っていける

結論

プロンプトは大事です。
しかし、プロンプトだけでは作業指示に過ぎません。

組織でAI駆動開発を成立させるには、作業指示ではなく、開発の制御構造が必要です。